2019/10/8 「上野星矢フルートリサイタル2019」電気文化ホール レポートその②

「上野星矢フルートリサイタル2019」名古屋公演

フルート:上野星矢

ピアノ:内門卓也


by 下嶋さん


 自身何度目の名古屋でしょうか。以前は仕事で数年に一度しか訪れることがありませんでしたが、上野さんの公演のおかげで何度も訪問し、すっかり土地勘も身について来ました。


 今回の会場である電気文化ホールは、収容人数395人の比較的小規模のホールです。その席数の約4分の1にあたる、100席が学生用の招待席とのことで、会場にはフルートを持参した学生の姿が多く見受けられました。

 開催側の発表では、その招待席に96名の来場とのことで、上野さんの呼びかけで発足した、Music for children製作委員会員の方々の活躍が結実した、記念すべきコンサーでしょう。



 演奏内容につきましては学生時代からの盟友である内門さんとの共演ともあり、息もぴったり合い、超難度の曲であっても乱れや濁りなど一切なく、聴衆を魅了し時間を感じさせませんでした。会場にはきっと多くのフルート奏者が居たでしょう。それぞれ様々な魅力を上野さんの演奏に感じたのではないでしょうか。


 早いパッセージでも明確な音の粒濁りや誤魔化しのないアーティキレーショ様々な種類のタンギングが混在しても変わらぬテンポ感ダイナミクスという言葉だけでは言い表せない表現力・・・・・

当たり前ではありますが、音楽性については私のような素人が口を挟める隙など一切ありません。

 大曲が目白押しの内容で、やもすれば聴者が疲れてしまうのではないかと思われる内容でしたが、気が付けばあっという間に終わってしまいました。


 全ての演奏を聴き終え、会場から出てきた皆さんの表情は一様に感嘆に満ちていました

 圧倒的な技量森羅万象を語る如きの表現力明確で迷いのない音楽性。それらが来場した人の心の奥底に眠っていた何かに触れ、それぞれの人生に何らかの影響を与えるのだと確信しました。


 世界で活躍する名フルーティストである上野さんが、日本の音楽業界に一石を投じた学生招待。その真の目的は、正にここにあるのではないでしょうか。フルーティストの新星としての活躍だけではなく、日本のフルート文化のみならず、世界の音楽文化を牽引し継承して行く。そんな日本が誇る世界の巨匠としての歩みを、目の当たりにした夜でした。




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